ほんやくコンニャク
ドラえもんの道具で「ほんやくコンニャク」と
いうものがあります。
これを食べるとあらゆる言語が理解できるようになる
未来の道具です。
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「あのさ、代わりに注文しといてもらいたいんだけンども」
S課長から声がかかります。
「はい、なんでしょう」
「あのー、ドラム缶でさ、パッチンと止めるやつ。
バンドのね、その、付いたやつでさ、1個」
「はあ、そう言えば分りますか?」
いざ、ドラム缶を扱う会社さんに電話すると
そう簡単に話はすみません。
バンドの種類はどうしますか?
内装はどうしましょうか?
中に入れるものはなんですか?
「ドラム缶」、「バンド」、「パッチン」だけでは
注文できないと判明。orz…
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ドラム缶を調べると、いろいろと奥が深い。
こりゃ、「パッチン」だけじゃ、商品の特定は難しいよな、と
実感させられるのです。
でも、当社の営業マンはみんな
お客様とこのような「皮膚感覚の会話」で
お取引しています。
「ほら、あれだよ、あそこが、あーなってるやつ」
「ああ、あれですね、わかります、わかります」
年季のいった夫婦みたいにツーカー。
いったいどれだけの経験を重ねれば
この境地にたどり着けるのか。
ほんやくコンニャクがあれば…と
いつも思うのです。
販売促進課 奈良井