キロとメガ
「あ、ならいくんか、あの、ちょっとさ
250ミリバールって、あれいくつだ?パスカルの、
圧力計なんだけども、メガで」
S課長から電話で問合せです。
「ちょ、ちょっと待ってください」
気象予報士でもあるまいし、すぐには分かりませんよ。
ネットで計算できる便利なサイトを活用して
「0.025MPa(メガパスカル)ですね」
「そっかー、やっぱりそんなもんだな。
それってキロだと、どうだ?」
「えー、25KPa(キロパスカル)です」
「そっかあ?んなはずねーだろ、キロだぞキロ」
「え、でもメガからキロだから1000倍ですから…」
「0.025メガなんだろ、ならキロなら0.25とか、そんなもんだろ」
「え、10倍?」
…この辺でどうもメガとキロが、
私の知ってるメガとキロじゃない気が。
「ちょ、ちょっと調べます」
「おう、圧力計のメーカーに聞いてみてくれっか?」
で調べたら、わかりました、わかりました。なるほど。
キロってのは、単位が違うんですね。
「kgf/c㎡(kg/c㎡)」とかいう度量衡。
それが、だいぶ前に「Pa(パスカル)」になった。
私の言っているキロは「kPa」で
S課長のキロは「kgf/c㎡」だったんですね。
同じキロでもぜんぜん違う。
1MPa = 1,000kPa = 1,000,000Pa ≒ 10.197kgf/c㎡
算数にするとこんなかんじ。
でも現場の方たち(含む当社営業マン)には、
まだ「キロ」の呼称の方が肌になじんでいるんでしょう。
きっと「キロ」じゃないとピンとこない。
なるほどなあ。
S課長には「キロ違いでした」と連絡しましたが
どの「キロ」と違っていたかは、
たぶん分かって頂けてないだろうなあ。
販売促進課 奈良井