ギアとネジと車輪
簡単そうに見える発明ほど
実はその価値は高い、なんて話があります。
「ギア」「ネジ」「車輪」はその最たるものだとか。
なるほど。どれも自然界にはないですしね。
人間の英知が生み出した、まさに発明品―。
と思っていたのですが、先日ニュースを見てびっくり。
ギアの構造をもつ昆虫が発見されたそうですよ。
ええっ、歯車が、いったい、体のどこに。
どうやら、バッタみたいなその昆虫の脚部に
半円形のギアが埋め込まれているんだそうです。
ジャンプするときに使ってるらしいです。
電子顕微鏡の写真を見ると、それはまさにギア。
うーん、やるな、自然。
てことは、ネジも怪しいぞ。
と思って調べると、ありました。ありました。
植物のツタとかじゃありませんよ。
ちゃんと、ネジとして、モノに固定する働きをしてるんです。
それは、小さなネコザメという魚の卵でした。
まさにドリルの先端みたいな形状で
これを海底の岩に差し込んで、流されないようにするんだとか。
うーん、恐るべし、自然。
ギアもネジも人が作るより前に自然界にあったんですね。
微生物の鞭毛の付け根は、モーターと似た構造だと言いますし、
―てことは、車輪のある生物の可能性もあるのかも。
誰ですか、「私はには火の車という車輪がついているよ」なんていう人は。
BTS推進室
奈良井