推しメン
当社の倉庫に入荷する品物のなかには
外箱にオリジナルのキャラクターを
あしらったものが、ちらほら。
そのなかで、私が特にお気に入りのふたり、
推しメンをご紹介しましょう。
ひとり目。
岩崎電気の「アイチャン」。
アイランプの箱に控えめに描かれてます。
これはもー、ひとめぼれでしたね。
不動のセンターです。
漂う昭和感。シンプルだけどちゃんとデザインされてて。
なによりキャラが媚びてないのが素敵。
傘をさすことで、雨でも平気な電球であると
さりげなくアピールしております。
「あたし、かわいいだけじゃないのよ」。
岩崎電気さんのホームページには
最近のテイストでリライトされた
新型アイチャンの姿もありますが、
俄然こちらのほうが素晴らしい。
ぜひとも保護していただきたい。
ふたり目。
末松刷毛製作所の「スエマツくん(仮称)」。
本名不詳なので、勝手に「スエマツくん」と
呼ばせて頂きますが、このデザインも良いですね。
やわらかな線です。
末松のこだわりの刷毛でさらっと
描いちゃったのかもしれません。
ほほえみながらも、グイッと下げ缶を差し出してる。
「ほら、塗ってみ?」
と言わんばかり。こう見えて意外と押しが強そうです。
ホームページのそこかしこに登場はしていますが
控えめな方なのか自己紹介もありません。
でも、この「過剰に大事にしてない感じ」もいいです。
さらりと自然にそこにいる、みたいな。
もう、うちの子ですから、みたいな。
―ということで推しメンのふたりをご紹介しました。
こういうキャラクターを最近では「ゆるキャラ」と
称しますが、デザインした当時は
ゆるくしようなんて、微塵も思ってないんですよね、きっと。
真剣につくった「ガチキャラ」です。
最近はやりの、ハナからゆるくデザインした
凡百のキャラクターとは一線も二線も画してる。
さすが、力強さがあるなあ、と思うのでした。
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↑研究生:萩原工業の 土のう袋カエル
販売促進課 奈良井