イロトリドリノセカイ
「そこ、目立たせたいので赤い字で」とか
「目を引くように、大きくして」とか
チラシやパンフレットなどを作っていると
安易にそんな風に思ってしまいがちです。
でもほんとは、赤が目立つ訳でも、
大きいから目を引く訳でもないんですね。
それ以外との対比が重要なんです。
丁度、白いワイシャツに、ちょっとだけついた
墨汁のシミが目立つのとおんなじです。
赤くなくても、大きくなくても、目立つ。
一方、にぎやかな色彩のなかで際立つには
その逆をいくのが常道でしょう。
モノトーンにするとか。
派手な色たちがひしめく中で
たとえば赤色を、なお目立たせるには
相当なデザイン力が必要だと思うのです。
さて、当社は元気な挨拶がトレードマーク。
活気のある会社です。
色に喩えれば、極彩色にちかいかもしれません。
イロトリドリのセカイです。
そんな中で、赤い色が目立つのは、かなり難しい。
はず、なんです。
でも、それをやってのけている方がいます。
このほど入社した新人のEさん。
濃ゆ~い色がたくさんある中で、彼の赤色は際立ってる。
彼のあいさつ力は、何というか破格なのです。
これはすごいことです。
デザイン力というよりは、彼の色自体が違うような気がします。
明度か彩度か発色か、なんだかそういうものが。
だから「目立たせたいから、ともかく赤い字で」が通用してしまう。
デザインで、色使いで悩んだりするとき
つい引き算を考えてしまうのですが
ちょっと彼を見習って、同じ方向で
今度は足してみようかなと思ったりするのです。
販売促進課 奈良井